三連休の最終日、犬の散歩に青木湖まで足を延ばした。
わざわざ青木湖まで連れて行ったのは、オフシーズンのスキー場にお邪魔するためである。私有地なのだから本来は不法侵入になるのだろうが、広大な土地が何も使われずに半年間放置されているのも勿体ない。ふと思いつき、お邪魔して思い切り走らせてやることにした。駐車場だけでも充分な広さである。老婆心ながら付け加えると、糞は当然持ち帰るし、不法侵入で訴えられても文句は言えない。飽く迄も自己責任である。
写真は、駐車場端の紅葉である。ゲレンデとの間に数メートルの段差があり、西日に映えて美しかった。この15分後位には太陽が山陰に入ってしまい、紅葉に日が当たらなくなる。写真は本当に時間との勝負だとしみじみ思った。
青木湖は、南の仁科湖・木崎湖と併せて仁科三湖と呼ばれる大町~白馬間にある湖である。「レジャーの木崎湖」「釣りの中網湖」「思索の青木湖」と呼ばれるように静かな湖で、透明度は田沢湖に次いで日本第二位であるらしい。南東を権現山、北西を天狗岳に挟まれ、仁科三湖の中でも特に山深い感じがする。周囲にキャンプ上・スキー場が多いのも青木湖の特徴である。
この紅葉が散る頃、信州は厳しい冬を迎える。
わが
吾屋戸尓 黄變蝦手 毎見 妹乎懸管 不戀日者無
私の家の庭で紅葉するカエデを見るごとに、あなたを心にかけて恋しく思わない日はありません。(萬葉集 巻八 1623)
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