夏はいつの間にか通り過ぎ、季節はすっかり秋となった。
久方振りに快晴となったこの日、いつもの長峰山を訪れたら、
野は一面の黄金色。米の刈り入れが盛りを迎えている。アルプスでは紅葉が始まっているようだ。
折角の薄や薊だが、すぐに草刈り機で刈り取られてしまう。パラグライダーの離陸場になっているので、邪魔にならないようにするためである。アルプスを背景にした薄など結構絵になるのだが、見られる機会はそう無いらしい。僥倖に恵まれたようである。
秋風は
秋風 冷成奴 馬並而 去來於野行奈 芽子花見尓
秋風は涼しくなりました。さあ馬を並べて、野辺に行きましょう。萩の花を見に。(萬葉集 巻十 2103)
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