今年は、日光黄菅の当たり年だそうである。
一昨年、昨年と花の少ない年が続いたので、異常気象の所為で植生が変わってしまったのかと心配したが、今年は立派な黄色い絨毯を広げてくれた。
ビーナスラインの無料化によって訪問客が劇的に増えるかと思われたが、どうもこの7月後半から8月にかけて集中して増えただけで、それ以外の季節は無料化以前よりも寧ろ減ったという話もある。情報化が進み、見頃がいつかはっきり分かるが故に、それ以外の季節には訪れることが無くなったのかも知れない。実際霧が峰に行くと、このNAS肩の小屋から車山肩、車山山頂には嫌になるほど人が居るのだが、そこから一歩外れると全く別世界のように人影が少なくなる。例えばこの写真を撮った場所など、国土地理院の地図閲覧サービスで簡単に地図が参照できるのに、地図片手に見知らぬ道を彷徨する人をめっきり見掛けなくなった。情報を単に受け取るだけでなく、それを自分のものにして上手に活用できれば、と思う。ちと説教臭くなったが。
端垣の 神の御代より 篠の葉を 手ぶさに取りて 遊びけらしも
美津加幾乃 加美乃美世々利 佐々乃波乎 太布佐仁止利天 阿會比介良志毛(神樂歌 15)
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