アルプスが雪を被った。いよいよ冬も間近である。
左が北葛岳(2,551m)、右は蓮華岳(2,799m)で、中央よりやや右に針ノ木岳(2,821m)の山頂が見えている。といっても山容を見て山の名前が分かるほど詳しくはない。カシミール3Dを用いて撮影地点からの風景を山名付きで描画し、それと比較したのである。
遠いため分かりにくいが、山腹では紅から緑に変わる木々の彩りが美しい。約2,000mの標高差を、こうして一望出来るが故に見ることの出来る景色であろう。
山麓ではあちらこちらで紅葉が進んでいる。冬を前に、一刻、鮮やかな色の世界が広がる。
黄葉の過ぎかてぬ兒を人妻と見つつやあらむ戀しきものを
黄葉之 過不勝兒乎 人妻跡 見乍哉將有 戀敷物乎(萬葉集 巻十 2297)
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