2月も半ばを過ぎて、はっきりと春の萌しが感じられるようになってきた。
明け方はまだ氷点下になるが、日中は最高気温が10度近くにもなり、動いていると汗ばむ程である。木々で囀る小鳥達の声も、賑やかになってきた。
写真は、大王わさび農場の駐車場近くにある水車小屋である。黒澤明監督の映画『夢』の舞台として用いられたとの事だが、私はその映画を見ていない。また、この一帯に護岸工事が行われるということが昨夏問題となったようだが、結局どうなったのだろうか。現地には工事の跡は無かったようだが、立入禁止の柵が無闇と多かった所を見ると、これから工事が行われるのだろうか。全く馬鹿げた事と思う。
さて、2月と言えば旧暦の1月にあたる。季節行事は旧暦に従って行うべきだ、という意見があるが、確かに旧暦であれば正月が「新春」と呼ばれるのも、実感として納得できる。旧暦について、少し調べてみようかという気がする。
水は温み、風は笑う。どうも春は、忍び足ですぐそこまで来ているらしい。
正月たつ春のはじめにかくしつつ相し笑みてば時じけめやも
牟都奇多都 波流能波自米尓 可久之都追 安比之惠美天婆 等枳自家米也母(萬葉集 巻十八 4137)
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