今年の霧ヶ峰、
この5日前、18~19日にかけては諏訪地域を中心に豪雨となり、11名が亡くなる災害となった。高速道路やビーナスラインも通行止めとなり、数日後には解除されたのだが、週末、観光地は人影
信州は元々雨の少ない地域である。周囲を高い山に囲まれ、海からの湿気が山に当たって雨となった後で信州に入ってくる。特に佐久以南は晴天率が高く、臼田や野辺山などに天文設備が集中しているのはそのためである。空気が奇麗と言われるのも、都会の汚染物質が山を越えるときに雨と共に落ちて、信州に入りにくいからではないだろうか。
さて、肝心の日光黄菅。花の色が黄色いだけに、曇天ではあまり映えない。梅雨末期で雨が降りやすい時期だけに、出来ることなら晴れた日には仕事を放り出して見に出掛けたくなるが、そうも行かない。見頃の美しい写真を撮るのは、中々難しい花である。
見渡せば向ひの
見渡者 向野邉乃 石竹之 落巻惜毛 雨莫零行年
見渡すと向うに見える野辺の撫子が散るのが惜しい。雨よ降るな。(萬葉集 巻十 1970)
前へ | 次へ |
Copyright ©2024 All rights reserved.