福寿草と言えば旧四賀村、
城址公園の北口を入ってすぐ左手にある管理事務所、高遠閣の前に福寿草が育っている。四賀村と違い野生ではないだろうが、程良い密度で植わっている。福寿草の名の由来は昨年記したが、環境庁から絶滅危惧種に指定されているとは知らなかった。夏になると茎や葉は枯れ、翌年の春まで姿を現さないそうだから、植わっていることを知らずに開墾してしまうことがあるのかも知れない。
信州に春の訪れを告げる福寿草だが、今年は開花が2週間近く早い。これも温暖化の影響だろうか。春の訪れが早いのは嬉しいが、あまり手放しでは喜べないようである。
冬ごもり春咲く花を手折り持ち
冬隠 春開花 手折以 千遍限 戀渡鴨
春咲く花を手折り持って、これ以上恋することはできまいと思うほどに絶えず恋いつづけています。(萬葉集 巻十 1891)
前へ | 次へ |
Copyright ©2024 All rights reserved.